それ!本当!
驚くべく公正証書の実態

法務省は、毎年2回、公証人が適正に公正証書を作成しているかどうかについての立ち入り検査(検閲)を行う。

この度、公正証書問題対策会議法務省に対して公証人役場の立ち入り調査について情報公開を求めた。

そして、法務省から、「公正証書についての立入調査の結果を記載した書類」の情報が公開された。

(1)公正証書の原本関係関係では、次のような不適性な事例が指摘されている。

公証人または嘱託人の署名・捺印。脱漏34件
嘱託人の表示と嘱託人としての署名の相違7件


(2)公正証書作成のための委任状の関係では、次のような不適性な事例が指摘されている。

委任者の記載脱漏4件
委任事項の記載脱漏88件
受任者の記載脱漏53件


 これらの検閲は、殆どが「抽出」で行われている。

 抽出で、これだけの指摘がされているということは、全部調査すれば、どれほどの不適切な事例があるのだろうか。

 それにしても、「委任事項の記載がない委任状」でどのような内容の公正証書が作成されたのだろうか。

 受任者の記載がなければ、誰が、代理人となったのだろうか。

 信じられないというのは、私だけの感想だろうか。