2006年12月17日の日記
サイト掲載: 2006年 12月 21日
知らない間にサラ金から金を借りられた。私は、自己破産をした人が、その時点では「被害者」かもしれないが、一転、加害者になる可能性について、ことあるごとに指摘してきた。
12月17日、日曜日だったが、5名の同じような相談を受けた。
1、A子さんの場合
自分が住んでいる家の前に住んでいる奥さん(B子)から、実妹が金融機関に勤めているか、預金口座を作ってほしいと頼まれたので、作ってくれないかということだった。
口座を作るだけなら、と思って承知した。
保険証を渡し、委任状(金融機関の名前が書かれたもの)に名前を書いて印鑑を押した。
それだけだった。すぐに保険証の返還を受け、通帳も渡された。
それから数ケ月たったとき、同じようなことを頼まれたという知人が、変だと思って、サラ金会社に片っ端から電話をしたところ、大手のサラ金会社から金を借りられていたという話をされた。
実は、自分も同様のことを頼まれたという話をした。
「それは大変だ」ということになり、地元のサラ金会社に片っ端から電話をしたところ、4社から借りられていることがわかった。
A子さんは、主婦だ。
しかし、大手サラ金3社が、50万円もの貸付をしている。
1社は20万円だった。
A子さんは、驚いて、警察に行った。
警察では、「そういう事件は扱わない」と言われたという。
この件は、明らかな「私文書偽造・同行使・詐欺」の事件だ。
このような明らかな事件まで「扱わない」という警察は、どういう考え方をしているのだろうか。
B子は、既に、自己破産をしているという。B子の夫は、借金が嫌いで、B子が自己破産の申立てをしたことすら、裁判所から書面がきて初めて知ったという。
私の推測では、多分、B子は、夫の名前のクレジットカード等を利用して債務を負担していたのではないだろうか。
B子の自己破産のとき、夫の名前のクレジットの借金を整理しなかったのではなかろうか。
夫の名前の借金の払いのために、このような犯罪に手を染めたのではなかろうか。
自己破産をするときには、本当に出直しが可能なような環境を整えなければさらなる被害が発生することになる。
B子の子ども二人の人生は、どのように暗転するのだろうか。
2、C子夫婦、D子、E子の場合
C子夫婦、D子は、友達の結婚のお祝いの会に出席した。
そこで、友達のだんなの義妹と知り合った。
E子は、これらの人に、大手サラ金会社に勤めている知り合いが、ノルマのために会員を増やすため、カードだけ作ってくれと言っている。
カードを作ってくれたら、店長のポケットマネーで幾らかお礼をする。
お礼を入れるための通帳を作ってくれ。
などと言って、通帳を作らせ、サラ金会社に電話をさせて申込をさせ、申込書に必要事項を記載させる。送られてきたカードは、眼の前で、はさみを入れて廃棄して、信用させていた。
ところが、1年以上もたってから、督促の電話がはいるようになった。
そして、督促の電話が来たことを伝えて、どうなっているのか問いただすと、それは、何かも間違いが、眼の前でカードだった処分したでしょう。と言って嘯いているという。
E子も、自己破産をしているという。
これらの人も警察に行ったが、警察では、「これは、あんた方も共犯だ。あんた達も逮捕されているいいのか」と言ったという。
自分も逮捕されてもいいので、E子を調べてほしいと言っているが、警察は、今も、サラ金会社までの捜査はしていないようだ。