鮭用鱒用のロッドの話
一般に8番で充分と言われて8番の9フィートを買い、昨年から始めたフライフィッシング。
ラインの話は別にして、たいして釣ることができなかった昨年は感じませんでしたが、
鮭を多く釣ってみて初めて感じました。
「この竿で大丈夫なんだろうか?」
鱒はそれなりにファイトしてくれますがそれは瞬間的なもの、所詮は鮭の体重の方が勝っていて
ロッドへの負担は鮭がヒットしてから陸へ上げるまでの間ず〜〜っとその重さに耐えていなければ
なりません。口にヒットした場合は流線型をした魚体を生かせばいくらかはましでしょうが、
スレ掛かりの時はロッドにかかる負担は相当なものだと思います。
不安解消にと10番9フィートのロッドを買いましたが、最初が82cm7.2kgで尻尾にスレ掛かり
だったので本心はとても不安でした。それ以降はけっこう強引ぽく引きずり上げてましたが。
8番ロッドで鮭を釣り続けて1シーズンか2シーズン。
何か柔らかくなりヘラヘラして、番手が下がった感じ・・・、ありませんか?
フライ歴が長い人に聞いたところでは、ロッドの太い部分(リールとガイドの間)の繊維が分断される
状態(バットが傷むと言うらしいです)ではないかと言います。
この地元にいるという立地条件や、cortland type6F/S 10ft-sinkライン、10番用に作った230
グレインのシンクチップ、クリオネパターンやカムイチェップパターンに出合ったことなどが重なった
ことからだと思いますが、今年はよく釣れました。故に気になったロッドのこと。
一度っきりの釣行で、強引に鮭を引きずり上げなければさほどの問題はないでしょうが、
この先シーズン中に数回、しかも来たときはコンスタントに鮭の釣果を上げられる方は8番よりも
上のロッドを用意された方がいいかと思います。
毎年、忠類川でロッドを折られる方がいます。
いくら保険で直せたとしても、せっかくの釣行がだいなしです。
楽しい釣行をするためにも、鮭用と鱒用のタックルを使い分けられたらいいのではないでしょうか。
老婆心ながら参考になればと思ったことを書いてみましたが、結局は独り言ということで。
決してロッドメーカーの回し者ではありません。(2000/12/6)