|
認定審査会の際使用する状態像の例は表と中間評価項目のレーダーチャートからなっていますが、かなり分かりにくいものがあります。
塩谷郡市医師会のHP(http://www.tochigi-med.or.jp/~shioya/)に安達眞樹先生がお作りになった便利モノのソフトがあります。このソフトは対象例のレーダーチャートと状態像の例のレーダーチャートを比較し、7次元の距離が近いものを選びだしてきます。
ただ、距離だけにしてしまうと、パターンとしての情報が消えてしまう恨みがあります。
そこで、中間評価項目得点をもとにチャーノフの顔グラフをつくってみました。顔グラフには変数を18個ぐらい当てはめることができますが、そのなかで印象に訴えるものは、目の大きさ、眉の角度、口の曲率など限られています。
今回特に区別したいのは要支援-要介護1-要介護2あたりのところなので、元データでそのあたりで大きく動く項目を捜して見ますと、3群(複雑な動作)、5群(身の回りの世話)、2群(移動)があげられます。下の顔グラフはこれらの群を目立つところに当てはめてみたものです。
*講談社ブルーバックスの「パソコン楽々統計学」にSTATISTICAの学習版が付録としてついていますので、今回これを使用してグラフを描きました。いずれSで描きます。この学習版は学習以外の使用は禁止されていますので、興味のある方は正式版を購入してください。
左上から右に向かって5例ずつ要支援、要介護1・・・とならんでいます。
A)問題行動あり群
ちなみに、以下のグラフは要介護度別の平均得点をグラフ化したものです。(平均をとってもあまり意味がないと思いますが、その辺は厚生省も「かけ離れた値をとり得ます」と言い訳してありました。)
さて、これらの顔グラフが認定審査会で役立つものかどうか、一度補助資料として出してみたいと考えています。ただ、うちの町では一度に約30人審査しますから、グラフの顔が小さくなってしまってうまく見えるかどうか不安です。(状態像の例60+審査対象例30=90例を一枚の紙に打ち出さないと比較できない・・・・・)