ただ、道外の観光地でも、キツネグッズが置いてあるところもあって、それが、キタキツネのそれと、
どこが違うかというと、おそらく、区別できないとは思う・・・。
とは言っても、やっぱりキタキツネは北海道観光の大事な顔の一つである。
ある日の夕方、ある観光スポットでの話し。
そこについたのは、もう夕方頃でそこに居るのは自分だけだった。
ふと気づくと、くずかごのなかで、なにやらゴソゴソと動いている。
よく見ると、キタキツネだった。どうやらゴミをあさっているらしい。
何と情けない。思わず声をかける。
「おまえなあ、きょうび 野良犬でもそんなことしないぜ!」
「もっと、キタキツネとしての 誇りをもてよっ!」
そのキタキツネ君、ジロッと自分を睨んで、
『余計なお世話だよ、ほっとけよ。』
そう言いたげな顔をしたかと思うと、すぐにまたゴソゴソとゴミをあさり始めた。
そのキタキツネは、自分がそこを立ち去るまで、ずっと、くずかごの中でゴミをあさっていた。
こいつばかりでなく、「野良犬化」しているキタキツネは多い。
キャンパーの食料を失敬したりと言うのは、よくあることらしいし、自分の家の横を毎晩通る
キタキツネは、自分の家の生ゴミのコンポストを掘り返して、生ゴミをあさったりしている。
人間の生活圏に近いところで生活するキツネには、そう言った行為は、ごく、あたりまえの
ことなのかもしれないが、なんか、とても情けないような気がしてしまう。
キタキツネよ、もっと誇りを持って、生きよ!!!と、自分は言いたい。