この間、すぐそばでそのさえずりが聞こえてきて、探すと
10m先の物干し竿の上にその鳥を見つけた。
自分はその場でじっとたたずんで、その鳥を観察した。
全体の色はオリーブ色で、喉元が鮮やかな赤だった。
あとで本を見て確認したところ
その鳥はノゴマであることがわかった。
清く涼しげで良く通るその鳥のさえずりは、最近落ち込み気味の自分の心に
すうっと、しみ込むように響いてくる。
今日もまた、あのさえずりが聞こえてくると、
その姿を探している自分に気づく。
自分はあの鳥に何を求めているのか・・。
一時のやすらぎだろうか・・・。