ある日、N君から電話がかかってきて、
「エキストラやってみないかい?」
と言われた。
火曜○○ペンス劇場のロケが忠類川であって、エキストラを
探してるのだそうだ。
日曜日の朝6時30分に忠類川河口に集合と言うことだったので
撮影の設定は、
車の中で待機していると、ADさんに呼ばれ、
せっかく拳銃やら無線機やらを着けたのに、
安物のカッパをその上に着てから、ADさんの指示で撮影場所へ・・・。
最初のカットでは車から降りて第一発見者のところまで歩いていくだけ・・・。
カメラから遠く離れた自分たちは
雨の中奮闘しているスタッフの人たちを見ていて、
撮影終了後衣装を返してから、日当?を貰った。4000円だった。
そうそう、結局人気若手女優のM嬢は来なかった・・・。ちぇっ。
ちょっとオーバーなタイトルかな・・・。
エキストラやったんすよ・・・。
もちろんOKした。
若手人気女優のM嬢も来るかもしれないとの噂もあり
俄然やる気が出た。
なんせ田舎者なもんで・・。
N君の車に同乗して現場へ向かった。
当日は小雨、気温も低くとても寒い・・。
鮭番屋が火事になって、そこから焼死体が発見され、
警察がやてきたってなところだそうだ。
役を決められてから着替えとなった。
自分は警官役だそうで、半袖のシャツを着せられた。
こんな寒い中で半袖とは・・・。でも夏だし、しょうがないか・・・。
着替え終わってから再び車の中で待機していると、
ADさんがやってきて、自分の顔を見るなり、
「あなたは刑事顔をしているので、刑事役になってください。」
だって・・。そうだったのか、自分て刑事顔か・・・。
それをはずし、警官の制服を脱いでから、刑事役のスーツを着た。
そこでエキストラそれぞれに役を付けられる。
自分は、もう一人の刑事役と二人で現場から少し離れた位置にいる
第一発見者に事情徴収をする役だった。
その後の2〜3カットは、その場でそれ風にしているだけ・・・。
カメラのそばにいる鑑識役に嫉妬を覚えながら、
「あいつらいいなー、俺も何か台詞言いたかったなー。」
などと、話していた。
そんなことをしているうちに、2時間に及ぶ撮影は終了した。
撮影って大変なんだなーとつくづく思った。
自分を含むエキストラも本当に寒くて辛いロケだった。
でも、面白かったな・・。