風がとても冷たい。わかっていたことだが、少々辛い・・。
あー、それでもやっぱり気持ちがいい。
駐車場へと戻り、なにげに空を見上げると綺麗な青色をしている。
さてさて、今年はどうしてやろうかと、
モリモリとやる気のわいてきた今年の初乗りだった。
少し風は冷たいが天気は良いし、今日は単車を出そうと思った。
倉庫から単車を引っぱり出して、念入りに暖機をする。
今日は開陽台へ行こうと決めていた。
数ヶ月ぶりに単車にまたがり、おもむろに開陽台へ向けて走り出した。
しかし、この寒さがここの醍醐味でもある。
牧草地には、まだ所々雪が残っている。寒いわけだ。
途中で見かけたエゾシカも、まだしっかりと冬毛であった。
寒さをこらえて走るだけの価値は十分あると、そう思った。
開陽台の駐車場には数台の車と、そして1台の単車があった。
その単車は名古屋ナンバーである。
あたりにそれらしいライダーが見あたらない。どこにいったのか・・・。
駐車場から展望塔に登ってみて驚いた。展望台裏のキャンプ場に
テントが一張りある。たぶん名古屋の彼の物だ。
やっぱりそんなヤツがいるのだなぁ・・。
その空から聞こえてくるヒバリのさえずりと、
風に揺れる熊笹のカサカサという音が、
自分にとってのシーズンの始まりを感じさせた。