11/2日曜日、少し時間が出来たのでバイクに乗った。
快晴の空に輝く太陽は、どこか柔らかくて、心なしか寂しげにも感じる。
そんな太陽の光をあびて、紅葉もピークを過ぎた白樺に、わずかに残った葉や、
そんな中をただ一人走る自分も、あの太陽の光を受けて、
いつもの、自分のお気に入りのコースで開陽台までの往復のみの、
朝、水たまりに氷が張るようになって、
少しずつ少しずつ寒くなっているのを肌で感じるようになってきている。
その日は暖かかったので、走っていてもそれほど寒さを感じなくて、
おそらく、この日が自分のラストランになる可能性が強かった。
もうすっかり冬の太陽となっているのだ。
なんとなく黄色をおびてきた牧草地や、そして見渡す限りの景色が、
柔らかく、穏やかに、それでいてすっきりと鮮やかに発色している。
柔らかく、穏やかに、それでいてすっきりと鮮やかに・・・、
そんなふうに発色しているだろうか・・。
そんなことを考えた。
ただそれだけの、今年のラストランは、
いつもより少しだけアクセルを開けて、
少し冷たくて、でもなんだか心地の良い風を受けながら走り終えた。