根北峠をこえ、越川を過ぎたあたりに右に入る道があって、
看板には円形に土塁を盛った古代人の墓という説明があった。
自分が愛用している地図には「ストーンサークル」と書かれてあったが、
入り口から少し行くと右側にひとつめのサークルがあり、さらに行くと
その場所はなんだか静かで、落ち着いていて、なにか不思議な感じがして・・・、
別に柵も注意書きもないのに、なぜかサークルの中に入ることが出来ないのは、
しばらくその場にたたずんでいると、カップルの乗った車がやってきた。
帰りに気がついたのだが、その遺跡のすぐ隣が墓場になっていた。
自分の住んでいる標津町から知床連山の根北峠を越えた向こう側に斜里町がある。
自分が愛用している地図の斜里町あたりに「ストーンサークル」と書かれてあって、
以前から気になっていた。
その「ストーンサークル」がどんなところか、行ってみることにした。
そこを、入ってまもなくの所にそれはあった。
入り口に説明の看板があって、しばしそれを読む・・・。
その円形のなかに石が丸く敷き詰められたところがあり、
その下から土器等が出土したと書かれてあった。
正確には「土のサークル」だったのだ。
もう一つのサークルに行き着いて、そこでバイクをおり、
カメラを取り出して、サークルのふちまで行き、写真を撮る。
古代人の眠る場所としてはふさわしい所かもしれなかった。
そんな、古代人の眠る場所を汚してはいけないという気持ちが、
無意識のうちに働いているのか・・・。
それとも古代人の霊力とでもいうものなのだろうか・・・。
彼らも例の地図を見てやってきたのかもしれない。
ふたりっきりの世界を邪魔してもいけないので、その場を離れることにした。
なるほど、太古の時代からここはそういう場所なのだ。
何に納得しているのかよくわからないのだが、
その「よくわからない何か」に納得しながらその場を離れた。