冬の間、羅臼でスケトウタラのバイトをしていたのだ。
鮭のバイトが「サケバイ」だからスケトウタラのバイトはさしずめ
彼らは、住み込みで「スケバイ」をしていたのだった。
彼らの顔は、たくましい猛者と言う表現がぴったりだ。
普段、もろもろのしがらみのなかで、もんもんとしながら、
さてさて、彼らはこれからどこへ行くのだろうか・・・。
彼らのような生き方を自分はどこかで あこがれてはいるが、
最近この辺をうろうろしている道外ナンバーのバイクを数台みかける。
何だろうかと思っていたのだが、どうやら「越冬ライダー」らしい。
「スケバイ」といったところだろうか・・。
スケトウタラの漁も終わり、旅立つ準備をしているのだろう。
それでも安定を求めて現状に甘んじている、いわゆる「なんじゃく」な自分とは
対極にいる人たち・・・。そう感じる。
家へ帰るのか・・・。それともまたどこかのバイト先に向かうのだろうか・・。
自分にはやっぱり真似のできない生き方であり、
自分には自分の生き方があって、それだってなかなか捨てたもんじゃないと、
自分は自分に言い聞かせている・・・。