このスミレは長野県など本州の一部に分布するゲンジスミレの母種で、朝鮮半島から中国東北部が原産地のようです。
日本では園芸品として古くから栽培されてきたもので、庭木などに付着して道内にも広まったものと思われます。釧路では市街地の数カ所で小群生しており、今後の広がりに注視していきたいと思います。
花は濃い赤紫色で、側弁基部には白い毛が密生しているのが特徴です。緑色の強い葉には白い斑が入り、葉の裏側は濃い紫色をしています。和名は、この葉の裏の色から紫式部を連想して名付けられたと言われています。
花期は5月上旬〜6月上旬。
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