「いやぁ…やっかいやっかい。」

 遠巻きに騒ぎを見ていた白い人影が一つ。

「ってお前何時の間に…?」
「まぁ、そんな事は気にしなくて良いって訳さ、マブ」

 フェンリルにバド缶渡しつつ自分も缶を開けるシクロフォート。

「実はさ、キミだけに言うけど…ネタかぶっちゃったんだよね〜」
「…そりゃ出るに出れないな……」
「だろ? まぁ…結婚式でアレだけ目立ったから良いけどさ。っていうか、ノリが悪くてイケナイねぇ…やりにくくて………」
「…新婚さんなんてそんなもんだろ?お互い相手しか見えてないって」
「ま…そうなんだけどね…」



「……ぅ…………」

 菊苑達が後片付けをする中、血まみれになって倒れていた紫遠はよろりと身を起こした。
宴の後。参加者はみんな帰ってしまったらしい。
さっきまでの騒ぎがまるで夢のよう。
…いや、夢だ夢。そういうことにしておこう。

「とりあえず…どうしようかな、これ…」

 手元に在る花束に目をやる。
二人の結婚祝に渡そうと思っていたが、気が付いたら渡しそびれていた。

「あら、もう終わっちゃったのね」

 黒いワンピースのルリアが戻ってくる。

「誰も居ないの?紫遠だけ?」
「らしいな…」
「あ、血だらけじゃないのよ!」

 さっとハンカチを出して、ルリアは彼の額をぬぐった。
無言で紫遠は花束をルリアの手に持たせるとふらりと立ちあがり、ラウンジを出ていく。

「あっ!ちょっとこれどういう意味なの!? 何とか言いなさいよっ!紫遠っ!!!」
 

 またこの場所が披露宴会場として使われるのは近い将来なのかそうじゃないのか、それは誰にもわからないのでした。



…と、言う訳で、皆様お疲れ様でした。
投稿内容はかなり改変されたり、使いどころが無い行動はボツになったりとかしてしまってます。
一応…できるだけ振られたネタは使って見たのですが。
楽しんでいただけたら幸いと思いまする。

なお、参加者全員の持ち物欄に結婚式の引き出物を追加しておくつもりです。
新郎新婦PL様、何か考えといてください
できれば笑えて役に立たないものを……(笑)


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