「ふにふに♪」

 もぐもぐと触手を食べていたのはふにふにとした異形の生物だった。

「ふにぷ〜♪」

 むくむくと巨大化し、冷蔵庫くんと対峙するふにふにぷ〜。

「ふににふにふに♪ふにふにぷ〜♪」
 
 >コマンド?
 >ふにふにぷーはふしぎなおどりをおどった。

「ふにふにぷ〜ぷ〜♪ふにふにふ〜♪」

 >れいぞうこくんはおどりだした。
 >みんなもおどりだした。
 めくるめくふにふにダンシングの世界へいざなわれる参加者達。
…っていうかレジス。ちゃっかりそれようのBGMを掛けるんじゃない。

ふにふにぷ〜♪」

 フィニッシュとばかりにポーズをキメるふにふにぷ〜。
釣られてれいぞうこくんもがしょっとドアを開けてポーズをキメる。

「雄也さんっ!」
「無事でしたね、僕の双葉さん♪」

 飛び出した本物の新婦を新郎はがっしりと抱きとめる。
…ちなみに、ちゃんと服は着ているので安心したまえ。
 
「…あぁ! まさかこんなお間抜けな事で逃げられるなんて!」(汗)
「さて…こんな危険な粗大ゴミを貰ってきてもしょうがないですからね」

 にこにこ微笑みながら霜月は空間を圧縮して冷蔵庫くんをスクラップに。
愛の力がみなぎった彼を止められるものはもう誰も居ない。

「ふっ!とりあえず今日の所はこれくらいにしといてあげるわっ!
また会おう!明智君(誰やねん)」

 ばさぁとマントを翻し、ル…いや怪盗(中略)面相は去っていく。

「大丈夫ですか?」
 
 冷蔵庫の中で冷え切ってしまった双葉の身体を霜月は温かく包み込む。

「もう、絶対離しませんからね、僕の双葉さん♪」

 そのまま二人は熱い口付けをかわすのでありました。

(部分的に)めでたしめでたし。


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