「あ、えっとね…こんどはそれを……」 割烹着姿の鋼の騎士が、おたまやら鍋やらをもっておろおろと走りまわっている。 機械仕掛けの騎士団を指揮しているのは一人の少年。 オーブンからはふっくらとした焼き菓子が焼ける甘い匂いがして、衛生手袋をはめたチタンの指が、レタスをちぎっていたり、 はたまた、生クリームを泡立てたりしている。 「銀隊! 飾り付けはできた?」
毎晩大騒ぎで散らかしっぱなしのラウンジを綺麗に清掃し、並べたテーブルには白いテーブルクロスと小さなブーケ。 極薄の和紙で作った花とリボンをあちこちに飾り付けていく。 「結婚式かぁ……」 がっちゃがっちゃと真面目に指示をこなしていく菊苑達を横目で見ながら、ミチアキはぼんやりつぶやいた。 何がどうなったのかさっぱり良くわからないが、とりあえずラウンジに良く来るID登録者のカップルが結婚するらしい。 今ごろ彼らは結婚式の真っ最中。このステーションの主要スタッフもほとんどそちらに出席しに行っている。
「進行は菊一文字と…ギフェルフリトの人がやってくれるみたいだけど……」 忙しい中に、何か釈然としないものを彼は感じていた。 なにせ新郎新婦ともに、全く面識が無い。 知らない人の結婚披露宴の為に、色々と準備をするのも…まぁ、客商売としては当たり前と言えば当たり前なのだが。 …そういえば…、進行役のお姉さんも知らないや。なんて思いながら彼はもう一度ため息をついた。 「あ…、ホイップし終わったの? うん、これは僕がやるから…あっちの鍋の中身焦げないようにかき混ぜてくれる?」 焼けて冷まして切り分け、杏のジャムを塗ったスポンジケーキを台に三段に積んで、生クリームを絞って飾り付けていく。
赤い砂糖漬けのチェリー、アンゼリカと言う、緑色の蕗の砂糖漬け… 儀式に使う飾り物のケーキでも、やっぱり美味しく食べられるように仕上げたい。それが、腕の見せ所だし。 流石に、一番上に乗っける新郎新婦の人形は作り物を使っちゃったけど。 「でもさ…無事に済むと思う? こないだ新しくしてもらった部屋がもうこれだよ?」 壁に入った亀裂を指差してミチアキは菊苑に問い掛けた。 もっとも…答えが返って来る事なんて全然期待しちゃいないけど…
と、言う訳で… 霜月家・香月家ご両家の結婚披露宴をMainGateコアステーションDawnerArea「Gate前ラウンジ」にて執り行う事に成りました。 Chatでやろうと言う案もあったのですが、参加するであろうキャラがあまりに多く、混乱をきたす事が予想されるため、 ミッションノベル方式でのイベントとして行います。 時間軸はラウンジ時間を基準とするので、他のサイトでMN中のキャラも参加できます。 NPC及びID未所持者も新郎新婦と面識があれば参加可能です。 あくまでもお遊びなので、このMNで起こった事はラウンジchatでの出来事と同等として扱います。
全2〜3回を予定しています。
***披露宴式次第***
開会のあいさつ
新郎新婦入場
友人代表挨拶
祝 電 披 露
花 束 贈 呈
記念品 贈 呈
乾 杯
祝 宴
余 興
ケーキ 入 刀
キャンドルサービス
ご両家 謝 辞
新郎新婦歓送
閉会のあいさつ
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予定としては以上の通りです。(まぁ、私よりはKuwa氏のが詳しいんだろうけど(笑)) 乾杯の後、新婦はお色直しに行くことに成ります。 前編は一応其処までの予定で…。 司会進行は菊一文字とフロゥリアが担当ってことになるでせう。 友人代表あいさつとか、花束や記念品、乾杯などの担当はプレイヤーチャットででも相談して決めてください。 余興などで騒動起こすのは大歓迎です(ぉぃ) ぜひ、楽しい披露宴にして二人の新しい門出を祝ってあげる事にしましょう。 アクションの送り先はMainGate統括管理者。
第一回締め切りは10月20日(水曜日)です。
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